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01
創業50年
三陸の海の幸をお届けします。
三陸の産地・山田の信頼を
いつも心に三陸の小さな漁村だった山田町で菅原商店が生まれたのは、日本が高度経済成長に沸いた1960年代。養殖漁師の娘として育った菅原テルが、大病を患った夫に代わって3人の子どもたちを育てるため、山田湾の牡蠣やウニを漁師から買い取り、汽車に乗って遠く100キロ以上離れた内陸の盛岡に行商して歩いたのが始まりです。
テルは着替えてゆっくり眠ったことがないほどの働き者で、その商品の鮮度や丁寧な下処理は盛岡の鮮魚の目利きたちから高い評価をいただいておりました。その品質が市場関係者の目に留まり、行商からスタートした菅原商店は、産地発の水産卸売業として新しいスタートを切りました。
エンジニアを経験し山田町に戻ってきた次男の拓雄も経営に加わり、創業から半世紀ほどがたった2011年。東日本大震災の津波で、加工場や設備はすべて流されてしまいました。
波が引いて数日後、基礎だけになった加工場の跡地に建った拓雄は「また一からやろう」とすぐに決意しました。テルが積み重ねてきた信頼を自分の代で途絶えさせることはできない、その一心でプレハブの仮設の水産加工団地の入居企業募集には真っ先に手を挙げました。復興の工事が進むに連れて仮設加工場を移しながら、2018年には待ちに待った新事務所兼加工場が完成。新たな出発を誓いました。
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02
日々浜を歩き、
漁師の確かな仕事に応える丁寧な仕事
信頼できる漁師から買い付け先代のテルの代からの経験で学んだことは、努力すればした分だけ必ず報われる、一度認めていただければ繰り返しご注文いただけるということ。
例えば牡蠣。「山田湾の牡蠣」とひと言で言っても実は漁師ごとに品質が違います。殻いっぱいに厚い身が詰まっているものもあれば、水っぽく色の良くないものもあります。もちろんその年の水温や海の栄養分に左右されますが、経験や知識をもとに工夫し毎年、できの良い牡蠣を水揚げする漁師もいます。殻から牡蠣を取り出す作業にも漁師の品質へのこだわりがあります。
「瓶ウニ」も同じ。ウニの内臓を丁寧に取り除く作業には漁師たちの努力が、そして、それを美しく詰める作業には私たち菅原商店の努力と創意工夫が、瓶いっぱいのウニと一緒に詰まっているのです。
私たちは、産地の商店だからこそ漁港に足を運び直接漁師と話をし商品を見て、良いものを出荷する努力を続けている信頼できる漁師たちから買い付けています。だからこそ、たくさんの鮮魚店や飲食店から菅原商店の商品をご指名いただいています。
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03
震災を経て「山田を知ってほしい」
盛岡のフレンチシェフ監修のちょっと贅沢な逸品
本物を厳選した牡蠣グラタン震災後、新しい加工場を建てるにあたり、私たちはひとつの大きな決断をしました。新たな調理設備の導入です。震災を経て、全国のさまざまな方々に山田町をご支援いただくなかで、山田湾の素晴らしい海産物を直接お届けし、もっと手軽に楽しんでいただくことで町を知ってほしいという思いが強くなってきたのです。
そこで、元の加工場を復旧するだけでなく、新たにオーブンなどの調理設備を導入することにしました。記念すべき初めての商品が「山田湾育ちのカキグラタン」です。山田湾の牡蠣の素材の良さを引き立ててくれるシンプルだけれど“本物”の素材を選び抜きました。岩手県岩泉町の岩泉牛乳、同じく宮古市の塩を贅沢に使ったベシャメルソースが丸ごとの牡蠣を2つ包み込みます。
剥き身で出荷しているのと同じ等級の大きくて肉厚な一級品の牡蠣を白ワインで蒸し焼きにし、そのエキスをベシャメルソースにたっぷり入れて岩泉牛乳で仕上げました。震災後、公私にわたりご支援いただいている岩手県内の飲食店さんに監修していただいた自信作です。
殻ごとオーブントースターで焼いてテーブルへ。
ちょっと贅沢なお食事やワインのおともに山田湾のめぐみを。
FROM YAMADA IWATE
南北に600kmに渡る三陸海岸のほぼ真ん中。
豊かな漁場を誇る山田から、食卓へ。
〒028-1361 岩手県下閉伊郡山田町織笠第12地割201-1
TEL 0193-82-0039
FAX 0193-82-0039